リテーナー(歯列矯正後の保定装置)やマウスピース、入れ歯は、毎日口に入れるもの。歯ブラシでこするだけでは、細かい溝の汚れやにおいが残りがちです。そこで取り入れたいのが、洗浄剤を使ったつけ置き洗いです。
この記事では、石けん百貨の「ナチュラルリテーナー洗浄剤」と「入れ歯洗浄剤」を例に、つけ置きの手順と注意点を紹介します。
過炭酸ナトリウムで洗うしくみ
どちらの洗浄剤も、主成分は過炭酸ナトリウムです(成分:過炭酸ナトリウム、クエン酸、炭酸水素ナトリウム)。お湯に溶かすと過酸化水素が発生し、器具に付いた汚れやにおいを落とします。界面活性剤、色素、増粘剤、結着剤は使っていないので、すすぎが簡単で、ぬるつきが残りにくいのが特長です。

つけ置きの手順
- 食べかすを落とす。器具を軽く水で流し、目に見える汚れを取ります。
- 40℃前後のお湯を用意する。コップや容器に約200ml入れます。
- 洗浄剤を入れる。約3g(小さじ1杯程度)が目安です。白くにごり、器具を入れるとシュワシュワと泡を出しながら洗浄が始まります。
- 5分ほどつけ置く。ふだんの汚れなら約5分で十分です。においや汚れが気になるときは30〜60分つけ置きます。容器に軽くふたをすると、お湯が冷めにくくなります(密閉はしないでください)。
- 水でよくすすぐ。引き上げて、流水でしっかりすすいだら完了です。
顆粒タイプなので、器具の大きさに合わせて量を調節できます。小さなマウスピースなら小さじ1/2程度でも足ります。
うまく洗うためのポイント
お湯の温度は40〜50℃が目安
過炭酸ナトリウムは、お湯に溶かしたときにもっともよく働きます。水道水が30℃近くになる夏は水でもある程度の効果がありますが、10℃を下回る冬の水道水はおすすめしません。熱に弱い素材もあるため、器具の取扱説明書で使える温度を確認してください。
ひと晩つけっぱなしは、おすすめしません
メーカーの設計では、ふだんのお手入れは5分、汚れが強いときでも30〜60分で十分に落ちるように調整されています。それ以上つけても洗浄効果は上がらず、同じ液に長時間つけると衛生面の心配も出てきます。
金属部品のある部分入れ歯にも
入れ歯洗浄剤は、金属部品が付いた部分入れ歯にも使えます。変色などの明らかな変化が見られた場合は、使用をやめてください。
リテーナー用と入れ歯用、どちらを選ぶ?
| ナチュラルリテーナー洗浄剤 | 入れ歯洗浄剤 | |
|---|---|---|
| 主な用途 | リテーナー、マウスピース、歯列矯正器具 | 入れ歯(部分入れ歯を含む)、歯列矯正器具 |
| 成分 | 過炭酸ナトリウム、クエン酸、炭酸水素ナトリウム | |
| 容量 | 160g(顆粒タイプ、日本製) | |
もともとは、入れ歯洗浄剤を矯正器具やマウスピースに使う方が多く、その声から生まれたのがリテーナー洗浄剤です。成分は同じなので、お使いの器具に合わせて名前のわかりやすいほうを選んでください。1回3gで使うと、1袋で約2か月分が目安です。

保管と取り扱いの注意
- つけ置き中の容器は、小さなお子さまやペット、判断力が低下した方の手が届く場所に置かないでください。飲み物と間違えるおそれがあります。
- 高温多湿を避けて保管してください。湿気に弱いため、開封後は早めに使い切りましょう。
- 別の容器に移し替える場合、完全に密閉して長期間開け閉めしない保管は避けてください。過炭酸ナトリウムから出るわずかなガスで、容器が変形するおそれがあります。
- 器具の取扱説明書や、歯科医院の指示もあわせてご確認ください。
おまけ:洗面所の排水口にも
洗面所の排水口が汚れてきたら、寝る前や出かける前にパラパラと振りかけておくと、数時間でぬめりが落ちやすくなります。
よくある質問
Q. 毎日使っても大丈夫ですか?
ふだんのお手入れとして、毎日5分程度のつけ置きを想定した洗浄剤です。器具の取扱説明書もあわせてご確認ください。
Q. 水でも使えますか?
効果がいちばん出るのは40〜50℃のお湯です。冬の冷たい水道水ではおすすめしません。
Q. 1袋でどのくらい使えますか?
160g入りです。1回3gなら約53回分、小さなマウスピースで量を減らせばさらに長く使えます。
